【チンパンジーよりも世界を知らない専門家たち】FACT FULLNESS(ファクトフルネス)この本読まずに世界を語れない。

専門家はチンパンジーより世界を知らない お役立ち情報
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庶民
庶民

えっ?専門家がチンパンジーよりも世界を知らない!?
どうゆうこと!?

今まで読んだ本の中でも、いちばん印象的な本でした。

著者の背景や、この本にかけた思いを知るとさらに考えさせられる本です。

「本を読め。」ってよく言われますよね。
読書の習慣がなくて、何を読めばいいか悩んでいる人はとりあえずこの本をおすすめします。

この記事を読んでほしい人
  • あまり本を読まない人
  • まだこの本を読んでいない人
この記事を読むメリット
  • ビルゲイツやオバマ大統領が認めた本の概要を知れる
  • 本を読まない人でも、本に興味を持てる
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著者の紹介

このFACT FULLNESS(ファクトフルネス)を書いたのは、スウェーデン出身のお医者さん。

ハンス・ロスリングさんです。

この本が出版されたのは2018年。

しかし、ハンスさんは2017年で、この世を去っています。

庶民
庶民

ん?時期がおかしくないか!?

ハンスさんは、この本を執筆中に、末期ガンを宣告されすべての仕事をキャンセルし、この本の完成に残りの人生を捧げ、家族のサポートを受けながらやっと完成したのが、

「FACT FULLNESS」という本です。

その背景を知った時、

「この本を読まないと後悔するかも」って素直に思いました。

ファクトフルネスの見所!

タイトルにも書きましたが、

「専門家はチンパンジーよりも世界を知らない」

これは実際に本の中に出てくる例えで、簡単な3択クイズを出して適当に答えるチンパンジー
正解率は33%

比べて、専門家たちは、頭脳を駆使しても正解率は5%

いかに優秀な専門家でも、世界について誤った見方をしている。

ということをおもしろく表現しています。

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そしてこの本を読む上で欠かせない、人間が持つ10個の本能。

人間が持つ10個の本能
  1. 分断本能
  2. ネガティブ本能
  3. 直線本能
  4. 恐怖本能
  5. 過大視本能
  6. パターン化本能
  7. 宿命本能
  8. 単純化本能
  9. 犯人探し本能
  10. 焦り本能

誰でも持っている本能。

決して悪いことではなく、これを知っているか知らないかでは、物事の見方が大きく変わることを
教えてくれました。

分断本能とは?

先進国発展途上国って知ってますよね?

先進国とはどんな国でしょう?
発展途上国とはどんな国でしょうか?

この考えを持っている方は、すでに間違った見方をしているかもしれません。

分断本能とは、裕福貧しいか2択ではなく

「中間があるよ!」ってことです。

この本では、貧困と呼ばれる国は「世界中で9%しかない」と言っています。

庶民
庶民

そんなんだ。
たしかに中間があるなんて考えたことなかったかも。
でも中間ってどんな国なんだろう?

レベルを1〜4で分けて、ドルストリートという名目の写真で解説してくれています。

ドルストリート(キッチンの様子)
  1. ガスボンベ
  2. 1口コンロ
  3. システムキッチン

このように、世界は2択では表せないことをちゃんと教えてくれます。

ネガティブ本能とは?

人間は、ネガティブな情報ほど印象が残りやすい。とされています。

「本日コロナ感染者100人!」
「本日コロナ完治者100人!」

バッドニュースの方が印象が強いんですよね…。
(もっと明るいニュース流してよ。テレビさん。)

これは、人間の本能であり、仕方が無いかもしれないのですが、良い情報ほど、ニュースになりにくい性質があるようです。

事実、極度の貧困国半減しているにもかかわらず、そんなニュースは聞いたことがないですね。

もしかしたら、ニュースになっていても本能的に見逃しているのかもしれません。

普段から、良い情報アンテナを貼ることがすごく大切だと気付きました。

直線本能とは?

右肩上がりのグラフを見た時に「このまま増え続けるのか〜」って無意識に思ってしまう本能です。

世界の人口は増え続けると言われていますが、この本では、安定すると予測しています。

グラフが用意できなかったのですが、人間の本能は直線的な物は急には変わらないと錯覚してしまうので、そこも気をつけれなければいけませんね。

恐怖本能とは?

実際には身に起こる可能性が低い、テロや、災害、戦争などの恐怖を必要以上に感じてしまい
ちゃんとして情報を認識できなくなってしまう事です。

恐怖本能は、人間が持つ危機管理能力によるもので決して悪いわけではありません。

ただ、事実と反する情報を持ってしまうと、間違った行動をしてしまうかもしれません。

実際に、テロや、戦争や、災害は今も起きている事ですが犠牲者の数は減少していました。

過大視本能とは?

世界中で生まれる赤ちゃんのうち、1440万人が毎年亡くなっています。

しかしそれは、1950年代での事です。

現在は、約400万人

この70年間で1000万人も赤ちゃんが助かるようになっている。

大切なのは、目の前の数字ではなくちゃんと比べてみる事ですね。

パターン化本能とは?

「あ〜あれね。」とか
「またこのパターンね。」とか。

この本では、宗教や文化で説明しています。

中国人だから…」
韓国人だから…」
アメリカ人だから…」って感じで

何も考えずに、パターン化するのはホントに良くないな〜って思いました。

最近の「黒人差別問題」とかもこんな背景があるのではないかと考えさせられました。

宿命本能とは?

生まれた国や、宗教によってこんな宿命だ!

っていう感じで、それは変わらないし変えられないって思い込んでしまう本能です。

2020年では、すでにそんな考えを持っている人は少ないかもしれません。

でも10年前に、中国インドがこんなに経済大国になるなんて、ほとんどの人は想像できなかったのではないでしょうか。

そして、高度経済成長期の働き方を続けた日本が、諸外国に一気に抜かれましたし、今でも、その考えを抜けきれない企業の役員や政治家によって、外国との差は広がる一方です…。

政治家よ。この本読んでくれ。

単純化本能とは?

なにか問題に対して1つの問題と、1つの回答を当てはめようとする事です。

実施には、物事は複雑に絡み合っていていろいろな回答があっても良いはずなのに。

「絶対にこれが正解だ!」
「これが最善策だ!」

って感じで、視野が狭くなってしまいます。

これを抑えるには、広い視野を持つことが大切です。

犯人探し本能とは?

小学校の時に、

「この花瓶を割ったのは誰だ!?」

とかって事件なかったですか?w
(僕は一度だけ割りましたw)

割ってしまった行為は悪いかもしれない。

けど、

「この花瓶をここに置いたのは誰だ!?」
ってならないのはなぜですか?

同じところに置いたら、また誰かが割ってしまうかもしれない。

大事なのは、問題が起きたことではなく、問題が起こってしまったプロセスにあります。

犯人を探しても、また別の犯人が出てきます。

問題が起きないような仕組みを作ることが最も重要だな〜と感じました。

焦り本能とは?

「やばい!」
「寝坊した〜遅刻だ!」

目の前に危機が訪れたとき、焦ってすぐに行動に移そうとする本能です。

どんなに急いでも遅刻の事実は変わらない。

いったん落ち着きませんか?

まず上司に電話して、
「すいません。寝坊してしまいました。」
「30分ほど遅れます。」

そう言ってコーヒーを飲みましょう。
焦りは、判断能力を鈍らせ、思考停止にしてしまいます。

これを知っていれば、危機が訪れた時に冷静な対応ができますね。

まとめ

僕の言葉に変換したところもたくさんありますが、この本の本質は、「物事を正しく見よう」というメッセージを、ちゃんとしたデータに基づいて説明してくれるところです。

どんな状況の方でも得られることは多い本です。

死ぬ前まで、筆を走らせた著者の熱意を感じます。

お金儲けのためではなく純粋に事実を伝えたい!

その一心で書いている素晴らしい本でした。

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